2015年度、仙台市は、東北工業大学・東北芸術工科大学とともに、「せんだいリノベーションまちづくり」をすすめます。

リノベーションまちづくりとは、補助金に頼らずに、まちの財産である空き家・空き地・活用されてない公共空間を使って、民間の力で行う「まちのリノベーション」です。まちの「家守（やもり）」がその主役です。

仙台のまちは、東日本大震災後の厳しい状態から力を合わせて立ち上がり、歩みをすすめ、今は10年前よりにぎわっているようにも見えます。しかし今のまちのなかにも多くの課題があります。仙台のダム機能は年々低下し、仙台で学んだ学生が上り列車に乗り人材が流出しつづけることで、仙台だけでなく、東北全体に影響を与えつつあります。

まちを育てるためには、そこで活躍する人材こそが重要です。年代物のビルや町屋・コインパーキングの空き・広い並木道……　見慣れた風景を、仙台の都市課題とポテンシャルととらえ、課題を発見し、課題解決に挑戦していくプレーヤーが、ストック活用時代の仙台のまちづくりの主役「家守」です。一人ではなく、個性的な人々が集まってチームとして立ち上がることで、小さな拠点から始めて、エリア全体を活性化していくことができます。

仙台リノベーションまちづくりのはじまりの場として、2015年9月9日（水）に、青木純氏をお招きし、リノベーション・カフェトークを行います。

青木さんが始めたこの新しい取り組みは日本中に拡がり、賃貸住宅マーケットを大きく変え始めています。仙台の不動産オーナーのみなさん、まちの家守を目指しているみなさん、青木さんの「大家も住人もしあわせになる賃貸住宅のつくり方」の秘訣を、聞きにきませんか！

青木 純 -Jun Aoki-
株式会社メゾン青樹 代表
日本の賃貸文化をリノベーションし、経産省「平成26年度先進的なリフォーム事業者表彰」受賞。TEDxTokyo 2014の登壇やThe International New York Times 掲載など世界から注目される。大家である自らを「まちの採用担当」と表現、運営する「ロイヤルアネックス」や「青豆ハウス」には暮らしのデザイン力が高い入居者が集う。都電家守舎の代表として生まれ育った豊島区を拠点としたリノベーションまちづくりにも取り組む。著書に「大家も住人もしあわせになる賃貸住宅のつくり方」（2013年・学研パブリッシング）

思い入れのある東北・仙台の地でお話できること大変嬉しく楽しみにしています。１人でも多くの方にリノベーションまちづくりが身近に感じられるように、大家や家守としての体験はもちろん、全国で行われてきたリノベーションスクールで感じたことなど、包み隠さずお伝えし、僕 身も新たな一歩を踏み出すきっかけにできたらと張り切っています。会場でお会いしましょう。

17:30 - 18:50

第１回せんだいリノベーションまちづくり計画検討委員会
委員長：清水 義次
テーマ：家守と不動産オーナー

19:00 - 20:30

第2回リノベーション・カフェトークでは、第1回の清水氏に続いて、賃貸の仕組みそのものをリノベーションした家持家守の第一人者である青木純氏をお招きし、「エリアを凌駕して人を集めるリノベーション　～大家はまちの採用担当〜」についてお話いただきます。青木氏は、東京で話題のカスタマイズ可能な賃貸マンション『ロイヤルアネックス』やみんなで育てる共同住宅『青豆ハウス』などを経営。2014年のTEDxTokyoにも「暮らしコーディネーター」という大家さんの新しい役割として登壇し、不自由な日本の賃貸での暮らし方に風穴を開ける存在として大きな話題を呼び起こしました。まちの大家さんと表現する「都電家守舎」の代表としても、生まれ育った豊島区を起点に住み続けられるまちづくりにも積極的に取り組まれ、実行委員長をつとめたリノベーションスクール＠豊島区をはじめ、全国のリノベーションスクールでもユニットマスターを歴任されています。

カフェトーク vol.1 の講師、清水義次氏を迎えクロストークを行います。